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少年カフカ価格: 998円 レビュー評価:4.5 レビュー数:21 村上春樹編集長『少年カフカ』新潮社
『海辺のカフカ』を読んだたくさんの読者が繰り出す「あれはこうで、これはああか?」という怒涛の質問攻めに、作者の村上さんが「こうでもない、ああでもない、でもそうかもしれない」とひとつひとつ丁寧に答えていきます。『海辺のカフカ』刊行後、数か月間だけインターネット上で繰り広げられた読者と村上さんとのやり取りを記録したのが本書です。
「また村上さんの本か…、ほんとうに好きだよなぁ」と呆れられるかもしれませんが、ほんとうに好きなのです。
ずいぶんと多く人が『海辺のカフカ』を読んで、ず |
風の歌を聴け―Hear the wind sing 【講談社英語文庫】価格: 714円 レビュー評価:5.0 レビュー数:8 ご存知、村上春樹さんのデビュー作です!
まずはクオリティーの高さにビックリ!
最初からこんなに書けたんだ?、すごい!と感じました!
これを読んだら作家をめざす人のほとんどが尻込みしてしまいそう!
英語のほうですが、村上作品のメジャーなものは英訳されているのですが、、
いつも思うのは翻訳者の質の高さです!
他の作家だと、原作と翻訳が「別の本」のようなものが多い中で、
村上さんの翻訳者はレベルが高いのか原作世界とのずれが少ないのです!
むしろ翻訳のほうが村上さんの世界が、わかりやすいかも?と思う |
村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)価格: 460円 レビュー評価:4.5 レビュー数:28 人の一生は四季たとえられる。それはライフサイクルといわれる。(河合隼雄著『生と死の接点』参照)春から夏は自我の形成期であり、秋から冬にかけては人生の全体性を把握し自分なりの世界観を完成させるときである。昔話により、内的な成熟過程のある段階を理解することができる。河合隼雄『昔話の深層』では西洋の昔話から西洋人の自我の確立過程を描き出している。西洋の昔話の多くのパターンは、「英雄が怪物を退治してお姫様と結婚して幸福になる」である。これは英雄(自我・意識)が怪物(太母・グレートマザー・無意識)から自立して自我を確立して、結婚により心の全体性を獲得すると解釈される。また、同じ河合の『昔話と日本人の心 |
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ティファニーで朝食を (新潮文庫)価格: 580円 レビュー評価:4.0 レビュー数:8 映画ではヒロインのホリーはオードリー・ヘップバーンが演じているが、
これは原作に出てくるホリーとは別物と考えていいだろう。
明らかに印象が違う。
と同時に、今再び映画化されるとしたら誰ならホリーを演じることができるだろうかと考えてしまう。
翻訳者の村上春樹は解説において、カポーティの文体を絶賛していたが、
今度は原文で読んだみたいと思った。 |
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)価格: 600円 レビュー評価:4.5 レビュー数:25 村上春樹の最初の短編集。
書かれた時期は「1973年のピンボール」と「羊をめぐる冒険」のあたり。
私がこの短編を読んだのは随分後だったが、初めての短編集だったと知って驚いた。
基本的には長編小説家で、その合間に短編小説を書いたり、翻訳をこなしたりするのが村上春樹。
それでもその短編小説はいつでも一定のクオリティを保っているのが村上春樹。
この短編集を読んで改めて気づくが、彼は「最初から」短編が上手かったのだ。
ファンに評判の良い「午後の最後の芝生」はこの短編集に収まっている。
私もかなり大好きだ。
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ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)価格: 1,470円 レビュー評価:4.0 レビュー数:7 ハードボイルドになじみのない世代にとって
ハードボイルドとはこういうことを言うんだなとゆーよーな
主人公フィリップ・マーロウ。
その言動は常にシニカルでタフでかっこいいとも言えるが、
普通に考えるとちょっとかっこつけ過ぎじゃないのと思ってしまう。
しかしどこまでもハードボイルドに徹し、呆れかえるほど
皮肉が飛び交うこの作品世界では
そう言ってしまうと成立しなくなってしまう。
ちょっと非常識な位徹底したハードボイルド。
それこそがこの作品なのだろう。
好き嫌いは |
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