村上春樹通販大特集           

  
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約束された場所で―underground 2 (文春文庫)
価格: 550円 レビュー評価:4.5 レビュー数:30
村上春樹の『約束された場所で』はオウム真理教信者へのインタビューと河合隼雄との対談で構成されているルポルタージュ。
地下鉄サリン事件の被害者へのインタビューをまとめた『アンダーグラウンド』と対をなす一冊である。

一連の事件当事者へのインタビューを通した体験が、のちに最新作『1Q84』に集約されていくことになる。その意味上で言えば『1Q84』は、未だ“作者の提示すべき物語(ストーリー)”が述べられていないのではないか。
いわば、問題提起の段階。表面的な筋だけしかないからまだ面白い代物ではない。でも、作者が『約束された場所で』と『アンダーグラウン
ノルウェイの森〈下〉
価格: 1,365円 レビュー評価:4.0 レビュー数:40
この作品には、心療病棟、自殺、失踪とういくらでも暗く深刻にすることができる要素があふれているのだが、読後は重々しさがなく、喪失の切なさのみが残った。結局、主人公の周りの自殺していった人々、その死に直面した時の苦しみも、振り返れば「過去」でしかない、そして過去の記憶は望もうと望まないと誰もが喪失していくということだと思う。 青春のはかなさや切なさを描いた傑作である。 また、派手な仕掛けはないのに、この作品の舞台の1970年前後の熱さとけだるさが混沌としている雰囲気を読者に感じさせることに、村上氏の技巧の高さがある。
意味がなければスイングはない (文春文庫)
価格: 570円 レビュー評価:4.5 レビュー数:9
著者の音楽に対する主張が詰まっている。
スィングとタイトルにしてあるので、ジャズと思いきや
クラッシックからJポップまで取り上げている。
著者の音楽に対する誠実さが行間にあふれている。
1つの音楽論の最後の部分は、「なるほど、なるほど」と納得する程である。
音楽の造詣の深さを示している一冊である。
読んでみよう。
意味(内容)を読み取ろう。
スィングしよう。
音楽を聴こう。
次の音楽論を期待しよう。
モンキー ビジネス 2008 Fall vol.3 サリンジャー号
価格: 1,050円 レビュー評価:5.0 レビュー数:4
僕はどうしても『バナナフィッシュにうってつけの日』のシーモアの印象が強く、何度も何度も読んでしまう。
『エズメに』もバナナフィッシュのシーモアの妻ミュリエルとミュリエルの母との関係を思わせる。主人公の妻が「母が遊びに来るので結婚式への招待を断る」くだりは、まさに、シーモアを思わせる。
「エズメに」は、とても英国の雰囲気を感じさせて、エズメのせりふが英国的プライドを感じさせるのだけど、不思議と嫌みじゃなくて、むしろかわいさを覚えさせるのは、主人公の年齢のなせる業なのでしょうね。
サリンジャーの小説には子供が「イノセント」な存在として出現してきます。
ノルウェイの森〈上〉
価格: 1,365円 レビュー評価:4.5 レビュー数:130
20年以上ぶりに再読した。同世代の作家たちが、学生運動華やかりし頃の自分探しを
題材にして私小説的なものを世に送り出して脚光を浴びていたが、この作品は、最終
ランナーが先行者をぶち抜いてしまったように、普遍的な輝きを今でも放っている。
ストーリー性と言うよりは、複雑で不可解な人間心理の葛藤を丁寧に解きほぐして
いこうとする作者の姿勢と、性的な行為の描写を、その背景にあるものまで、文面に
浮き立たせるかのような才能が、本作品の成功の理由ではないだろうかと思った。
海辺のカフカ〈下〉
価格: 1,680円 レビュー評価:4.0 レビュー数:60
15歳の誕生日に家を出た少年は、高松で「長いあいだ探し求めていた場所」と感じる私立図書館にたどり着く。館長の佐伯さんと手伝いの大島さんが運営するその図書館に、毎日のように通う少年。しかし8日目の夜、突然意識を失った少年は、神社の境内で血まみれになって倒れていることに気づく。一方、東京中野区で猫探しを仕事とする老人ナカタさんは、ある日、縦長の帽子をかぶり、長靴をはいた奇妙な男と出会う。第2次大戦中に起こった不可解な事件、「カラスと呼ばれる少年」、1枚の絵画と歌、殺人、少女の幽霊…。多元的で重層的に構築されていく物語たちはミステリアスに絡み合いながら、やがて高松へと収斂(しゅうれん)する。
パン屋再襲撃 (文春文庫)
価格: 490円 レビュー評価:4.0 レビュー数:30
村上春樹の短編集の中で最も好きな作品。
一編一編のクオリティが非常に高い。

「パン屋再襲撃」
まず、この「再」襲撃の意味についてだが、登場人物は短編集「カンガルー日和」の中で若い頃に一度パン屋を襲撃した過去を持つ。
だから、「カンガルー日和」を事前に読んだことがあれば倍増とまでいかなくても、楽しさは増す。
そして、当時のパン屋襲撃の呪いが今は結婚した夫婦に襲いかかる。
呪いによって真夜中に激しい空腹感に苛まれた夫婦は、車を走らせ「マクドナルド」を襲うことにした。
夫婦の呪いは解くことができるのか
辺境・近境 (新潮文庫)
価格: 500円 レビュー評価:4.5 レビュー数:26
 本書を読んで、ここと同じ辺境なり近境に行ってみたいと思う輩はまずいないだろう。あくまでこの旅行記は作家ハルキ・ムラカミの独断と偏見に拘ることに過ぎないからだ。特にアメリカ横断、こんなアメリカ、行きたくもなければ見たくもない。「世界ふれあい街歩き」ではないのだ。

 とはいっても、讃岐のうどん屋紀行だけは、うどん好きな私にはためになる企画であった。21世紀の現在、ここに紹介されたおうどん屋さんがまだ残っていればいつぞやは行ってみようかなと思う。

 それと旅のまにまにムラカミが読み綴るいくつかの書物が、ブックガイドになって興味深い。そのなかで、
ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)
価格: 620円 レビュー評価:4.5 レビュー数:8
1984-86年(村上氏35-37歳)に雑誌「クラッシィ」に掲載された25のエッセイ。

特に気付きを与えてくれるというのでもなく、村上春樹的なユニークな視点で捉えた事象が淡々とまったり&ゆるりとしたかわいらしい安西水丸さんの絵の伴奏付きで描かれてます。

「ゆるい時間を過ごしたいなぁ」なんて時にはお薦めできると思います。でも、自分がこの先果していつ読み返す時が来るのか、、、
本当の戦争の話をしよう (文春文庫)
価格: 680円 レビュー評価:4.5 レビュー数:18
「彼らはいつ死ぬかもしれぬ男たちが背負うべき感情的な重荷を抱えて歩いていた。悲しみ、恐怖、愛、憧れ、それらは漠として実体のないものだった。しかしそういう触知しがたいものはそれ事態の質量と比重を有していた。それらは触知できる重荷を持っていた。彼らは恥に満ちた記憶を抱えて歩いていた。彼らは辛うじて制御された臆病さの秘密を共有していた。(中略)人々は殺し、そして殺された。そうしないことにはきまりが悪かったからだ」。(村上春樹訳、文春文庫)

1999年、ピューリッツァー賞、米国書評家協会賞という2つの賞の最終審査に残った『The Things They Carried』(邦題『本当の戦争

ロング・グッドバイ
価格: 2,000円 レビュー評価:4.0 レビュー数:48
50年代に書かれ、ながらく『長いお別れ』として知られたハードボイルド小説の最高峰と言われてるレイモンド・チャンドラーの作品です。昨年、村上春樹氏による新訳本が出版され実は昨年初めて読みました。これは、はっきりいってすごいです。原作の雰囲気に忠実な村上訳もさることながら、オリジナルのミステリの面白さ、語り部としてのフィリップ・マーロウの圧倒的な存在感にあっという間に引き込まれ、読み始めたら止まらなくなってしまいました。忘れたころに読み返してますがそれでもまた面白いです。LAでのある殺人事件がきっかけで、重層的に織り成す人間関係の描写から、幾重にも仕込まれたミステリの謎解きも見事です。しかし、も
海辺のカフカ〈上〉
価格: 1,680円 レビュー評価:4.0 レビュー数:150
私が変わっただけなのかもしれないが、かつてノルウェイやねじまき鳥、羊の時の様な読後の満足感に浸れなかった。
毎度の様に性行為と人死と精神病患者が出てくる「だけ」に見えてしまい、細部のアラを拾いたくなってしまう。

何を基にしているのか判っても、そこから先に広がらない。
繰り返される"metaphor"という表現が目に付いてしまう。
隠喩を考え、楽しもうという気にならない。
クローズしない事を楽しめない。



以前は突飛な設定や繰り返される性行為、人々の発言もすんなり受け入
最終更新日:2010年02月08日

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