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ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)価格: 680円 レビュー評価:4.5 レビュー数:27 青春三部作の続編。
とは言え、「羊をめぐる冒険」との間には「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」、「ノルウェイの森」が挟まっており、6年の歳月が経っている。
予期せぬ方向に話は展開し、死んでしまった鼠との約束を果たして帰路についてから数年。
「僕」は素晴らしく綺麗な耳を持つ「キキ」を探して、あの「いるかホテル」を目指して札幌へ降り立つ。
羊男に追われるようにして消えた「キキ」はどこにいるのか。
たどり着いた「ドルフィンホテル」は以前とまったく異なる近代化された高層ホテルへと変貌を遂げていた。
「羊をめぐる冒険」に |
国境の南、太陽の西 (講談社文庫)価格: 540円 レビュー評価:4.5 レビュー数:90 村上春樹の作品の中で、一番切ない物語だと思う。
登場人物にもクセがなく、あの独特の雰囲気もない。
ただひとつ、村上作品を通して流れている「生と死」というテーマをもっとも濃厚に感じることが出来る作品。
12歳で通う中学が離れて以降、心残りはあっても、一度も顔を合わすことがなかったハジメと島本さん。
ハジメはそれなりの学生生活を送り、教科書出版会社でサラリーマンとして働く。
しかし、心の中はいつもぽっかりと穴が開いていた。
それは、
彼のそばに島本さんがいなかったから。
彼は、結局のとこ |
アンダーグラウンド (講談社文庫)価格: 1,090円 レビュー評価:4.5 レビュー数:66 事件の様子が一人一人の証言で生々しく説明してありました。
これが実際に起こったことだと思うと、本当に恐ろしい。
軽率ですが、事件当時、私はまだ中学生。地方に住む私には東京のラッシュアワーの地下鉄がどんなものかもわかっていなかったと思います。
恐ろしい事件だったとは記憶にありますが、ほとんど「ひとごと」だったのかも
しれません。
今回大人になって、東京の通勤ラッシュも経験してみて
あの日に起こったことがどんなに凄まじいことだったのかがわかりました。
時に涙を流しながら読みました。
自イ |
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翻訳夜話 (文春新書)価格: 777円 レビュー評価: 4.5 レビュー数:29 東京大学の柴田教室と翻訳学校の生徒、さらに6人の中堅翻訳家という、異なる聴衆(参加者)に向けて行った3回のフォーラムの記録。「夜話」とあるように、話の内容はいずれも肩の凝らない翻訳談義だが、レベルの異なった参加者との質疑応答の形をとっているために、回答内容は自ずから微妙に変奏されており、結果として入門、初級、中上級向けの3部構成の翻訳指南書に仕上がっている。 柴田が書いたあとがきに、「翻訳の神様から見れば、我々はすべてアマチュアなのだ」とあるように、両者の回答は、体系化された技術・翻訳論議に向かうのではなく、翻訳を行う際の、動機や心構えを説明することに費やされている。例えば「大事なのは偏 |
冬の夢価格: 1,890円 レビュー評価:4.0 レビュー数:3 「リッツくらい大きなダイアモンド」は、抜けていた。まったくもってぶっ飛んだ。
とてもとても、フィッツジェラルドとは思えないほど、奇想天外のファンタジーだったよ。
というわけで、今更ながら、自らの無知を知らされた1冊でした。
追伸 映画にしたら面白いのにと想いながら読んでいた。今時のCGを使わないで、リドリー・スコットに取って欲しいくらい。(な、わけないか(笑))
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