|
|
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)価格: 740円 レビュー評価:4.0 レビュー数:160 面白いかどうかは関係ない、
ただ一人の読者のために書くと
村上春樹が決心したであろう小説に違いない。
その一人とは、
酒鬼薔薇 君である。
そして同じように
人を殺したいと思っている15歳の少年ために
書かれた小説である。
だから、人を殺したいと思っていない大人たちにとっては
面白くないかもしれない。
それでも構わない、彼の心を何とか救わなくてはいけない
との思いが漲っている。
人を殺したいと思 |
もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)価格: 500円 レビュー評価:4.5 レビュー数:43 お酒を飲むときには蘊蓄より目の前のそれに対する
イメージを大切にしたほうが、(私は)おいしく感じる。
特にウィスキーは、裏っかわに潜む世界の「奥行き」が
他のお酒と比してもだいぶ深い気がする。
無人島を想起させる豊かな野原、大海、風、灰色の雲、透き通った水、
真っ白な蒸留所、職人の少し頑固で、額に汗を滲ませた真剣な顔つき・・
島に訪れたことのない私にはどれも空想の世界だけど、
確かにそこには様々な想像世界が広がってくる。
きっと、この本を読めば、ウィスキー |
ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)価格: 580円 レビュー評価:5.0 レビュー数:18 とにかく長くて難解なストーリーだ。
最後にたどり着くまでに何度も「やれやれ」と思う。
クリーニングに出しておいたワンピースとともに突然姿を消した妻を探し、岡田トオルの果てしない苦闘が始まる。
その妻探しの過程で幾度となく登場し、行く手を阻むのが義兄の綿谷ノボル。
学者にして、その後衆議院議員となる彼はまったくつかみ所がないが、読む者の心の奥になにやら「イヤ」な感じを残し続ける。
家の裏にある路地を抜け、空き家の井戸に降りるところから物語は様々な方面に波及し、つながっていく。
空き家の向かいに住む笠原メイ。
|
マジカル・ミステリー~トリビュート・セロニアス・モンク&村上春樹~価格: 2,800円 レビュー評価:2.0 レビュー数:1 ギターという楽器&ジャズ・ギターの魅力を再確認~ 北川拓の記念すべき初リーダー・アルバム~ この作品に出会って、まずそのギターの音色の美しさに感動した。そして、あくまでも自然に、流麗に漂うようなメロディが心を打つ。 1965年に東京・高円寺で生まれ、12歳でギターを始め、15歳より「メイト音楽院」にて小塚泰氏に師事。21歳で同校の講師となり、その頃から演奏活動を始めたという北川拓。ギターを始めた頃はフォーク~ビートルズに熱中し、本格的に演奏活動を始めるとラリー・カールトン~ジョー・パス等に傾倒していったという。その後、ビ・バップの呪縛に捕らわれ方向性を見失うも、「ギ |
|
|
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)価格: 540円 レビュー評価:4.5 レビュー数:70 とにかく長くて難解なストーリーだ。
最後にたどり着くまでに何度も「やれやれ」と思う。
クリーニングに出しておいたワンピースとともに突然姿を消した妻を探し、岡田トオルの果てしない苦闘が始まる。
その妻探しの過程で幾度となく登場し、行く手を阻むのが義兄の綿谷ノボル。
学者にして、その後衆議院議員となる彼はまったくつかみ所がないが、読む者の心の奥になにやら「イヤ」な感じを残し続ける。
家の裏にある路地を抜け、空き家の井戸に降りるところから物語は様々な方面に波及し、つながっていく。
空き家の向かいに住む笠原メイ。
|
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)価格: 740円 レビュー評価:4.5 レビュー数:61 とにかく長くて難解なストーリーだ。
最後にたどり着くまでに何度も「やれやれ」と思う。
クリーニングに出しておいたワンピースとともに突然姿を消した妻を探し、岡田トオルの果てしない苦闘が始まる。
その妻探しの過程で幾度となく登場し、行く手を阻むのが義兄の綿谷ノボル。
学者にして、その後衆議院議員となる彼はまったくつかみ所がないが、読む者の心の奥になにやら「イヤ」な感じを残し続ける。
家の裏にある路地を抜け、空き家の井戸に降りるところから物語は様々な方面に波及し、つながっていく。
空き家の向かいに住む笠原メイ。
|
風の歌を聴け (講談社文庫)価格: 400円 レビュー評価:4.5 レビュー数:86 この本を初めて読んだのは高校生だったと思う。
この本を読んで、ビールを飲みながらサンドウィッチを食べるのがとても格好いいことだと思ったのだった。
そして、そんなことはとっくに忘れていたけど、今でもビールを飲みながらサンドウィッチを食べることが格好良いことだと思っている私がいる。
25年前の刷り込み。
これといってドラマティックなストーリーが展開するわけでもなく、心震わせるエピソードが語られるわけではない。
それなのに、彼の癖のある独特な文体がひきつけて離さなかった。
それは今でも変わらない。
地元に帰った大学 |
|